ウェルカム!
管理人のMoto次郎です。
さてさて、みなさま、
前回ご紹介したMotoGP関連メディア情報はご活用いただいていますでしょうか。
早速、Huluの無料期間を使って、
レース中継を体験して頂いたりしている方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
Moto次郎、感謝しきりでございます。
Huluの無料期間でレース中継を体験しつつ、
auto-sport web で前回のレース結果を再チェック、
そんなみなさまは、そろそろ、
”レースウィーク”という言葉を耳にされてるのではないでしょうか。
MotoGPの世界では、
日曜日に決勝レースが行われ、
ここでの結果が全てです。
でもでも~
レースは、木曜日からスタートしています。
えっ
木曜日ですか?
木曜日から着実に準備を進め、
全ての準備がうまくいってこそ、
決勝で良い結果が得られるという訳です。
決勝レースだけでなく、
レースウィーク全体の活動全体がとっても重要ということなんです。
そういうことですか。
って事で、
今日は、日曜日の決勝までどんな感じで進んでいくのか、
レースウィークの活動について、ご紹介します。
ちょっと聞き慣れない言葉も少し出てくると思いますが、
全然むずかしくないですし、
更にレースが楽しくなりますので、ぜひ覚えちゃって下さい。
レースウィークのタイムスケジュール
細かい時間は、レース毎に前後しますが、
イベントの順番や時間の長さは年間通して同じです。
今回ご紹介の時間は、
2020年シーズンに主に使われるタイムスケジュールです。
(ナイトレースなんてのもありますからね。今度、別の機会にご紹介します。)
木曜日(決勝レース3日前)
17:00~ 記者会見
レースウィークの公式イベントは、記者会見からスタートします。
主に、日曜のレースに向けた意気込みをライダー達が語るイベントです。
前回のレースで活躍したライダーが、特に取り上げられます。
まだ、ライダー達もリラックスムードで、和やかな雰囲気が感じられます。
和やかではあるのですが、
ピリピリした気持ちを押し殺すように、
無理にリラックスしているように見えてしまうときもあります。
特にシーズンの終盤戦でチャンピオン争いをしている時なんかが、
表と裏の顔が見えたりして、面白いですね。
なんと言っても、結局は、負けず嫌い達の集団ですから。
ちなみに、ライダー達は木曜日に現地に到着することが多いのですが、
バイクなどの機材やメカニックなどのスタッフは、
水曜に到着して準備を始めることが多いようです。
金曜日(決勝レース2日前)
9:55~10:40 FP1;フリープラクティス1 練習走行の1回目です。
14:10~14:55 FP2;フリープラクティス2 練習走行の2回目です。
さぁ、金曜日からはバイクでの走行が開始されます。
練習走行と言っても、
練習しているわけではありません。
FP1~FP3で、速いタイムを出すと、
予選の走行で有利な立場(Q2から参加)を得ることができます。
ライダー自身の体やバイク、そしてタイヤのチェックをしながら、
良いタイムも出さないといけない。
「チェック」というのは、簡単に言うと、
どこまで速く走っても転ばないか?という確認です。
転んでしまうかもしれない状況のなかで、
タイムも必要とされますから速く走らなければいけない、
そんな難しい作業が求められます。
ちなみに、このように決められた時間以外は走行することはできません。
例えば、朝とか空いている時間に走行したりはできないんです。
走行時間が長いほど、マシンの確認が進みますから有利になってしまいます。
不公平にならないよう、限られた時間内でしか走行できない事になっています。
土曜日(決勝レース前日)
9:55~10:40 FP3;フリープラクティス3 練習走行の3回目です。
ここまで(FP1~FP3)のタイムで
予選Q1から参加するのか、
予選Q2から参加する有利な立場になるのかが決まります。
13:30~14:00 FP4;フリープラクティス4 練習走行の4回目です。
予選前の最終チェックだけで、FP4の結果は特に影響が有りません。
ですから、予選の練習として、思いっきり速く走るライダーもいますし、
本番レースに向けて、長い時間を連続して走るライダーがいたりします。
チームの戦略なんかが見られる時間帯です。
14:10~14:25 Q1;予選1 FP1~FP3の結果の下位ライダー達の予選です。
4回の練習走行を終えて、ここからが本番です。
予選のタイム順で、決勝レースのスタート位置が決定します。
もちろん、速かったライダーが、前の位置からスタートしますから、
決勝レースも有利に進める事ができます。
とにかく、たった1周だけ、速いタイムを記録すれば良いので、
全ライダーが、その為に全力を尽くします。
決勝レースとは違った駆け引きが見られます。
ちなみに、
このQ1には、FP1~FP3の結果で下位(11位以下)だったライダー達が参加します。
そして、Q1の結果、上位2人がQ2にも参加する権利を得られます。
14:35~14:50 Q2;予選2 上位ライダー達の予選です。
このQ2には、FP1~FP3の結果で上位(1~10位)だったライダー達と、
Q1の上位2人のライダー、
合わせて、12人のライダーが参加します。
FP1~FP3で良い結果を出すと、Q1に参加しないで、Q2に直接参加することができます。
つまり、決勝のスタート位置が前の方の位置(1~12番目)であることが、
先に確定するため、とっても有利な立場になります。
FP1~FP3も重要なのは、このようなルールになっているためなんです。
Q2で、1番速いタイムを出した人が、決勝レースでは1番前から走りますが、
この1番前のスタート位置のことを、PP;ポールポジション と言います。
17:00~18:00 記者会見
主に予選上位のライダー達が公式記者会見に出席し、
明日の決勝レースに向けた意気込みをコメントします。
日曜日(決勝レース)
さあ、いよいよ決勝レース当日です。
9:20~ 9:40 ウォームアップ走行
決勝レースの当日は、午前中のウォームアップ走行からスタートします。
通常は、ウォームアップ走行という名の通り、
ライダー自身やバイクの最終チェックを行います。
でも、
予選で転倒してマシンを壊してしまった、
予選は晴れていたのに決勝日が雨になった、なんて時は、
この20分間が勝負を決めるとっても大事な時間帯になります。
14:00~ 決勝レーススタート
車庫からコースに出て、
1周走って、
スタート地点で準備します。
これを、サイティングラップと言います。
スタート地点で、
ライダー達はスタートを待つのですが、
ライダー達のその時間の過ごし方って、
すごく、個性がでる時間帯なんです。
ニコニコとカメラに愛想を振りまくライダー、
誰もジャマしないでというようなそぶりで集中力を優先するライダー、
いろんなライダーがいます。
そして、
スタート位置にいたスタッフがコース外に出て、
ライダーだけが残り、
いよいよ決勝レーススタートです。
レーススタート前に、
1周走って、
再度、スタート地点に止まります。
これを、ウォームアップラップといいます。
ウォームアップラップが終わり、
全車がスタート位置に整列すると、
赤信号が転倒、
赤信号が消えると、
決勝レースがスタートです。
レース後 表彰式
優勝から3位までのライダー達が表彰台に上がります。
優勝ライダーの出身国の国家斉唱、
トロフィー授与、
そして、シャンパンファイト です。
優勝経験の多いMotoGPライダー達は、シャンパンファイトがとっても上手です。
15:45~ 記者会見
主に決勝レースでの上位入賞ライダーが公式記者会見に招集されます。
ここまでで、レースウィークの公式イベントが終了になります。
まとめ
決勝レースは日曜だけど、レースウィークは3日前の木曜日からスタートする。
木曜日 記者会見。
金曜日~土曜日(午前)に、練習走行4回(FP1/FP2/FP3/FP4)。
土曜日(午後)に、予選(Q1/Q2)。
日曜日(午前)に、ウォームアップ走行。
日曜日(午後)に、やっと決勝レース。
いやー、書き出してみると、いろいろありますね。
ライダー達が日曜日の決勝レースに向けて、
どんな感じで活動していくか、
なんとなく、分かっていただけたでしょうか。
これらの公式イベントの他にも、
メディアの取材を受けたり、
ファンサービスしたり、
ライダーとして実力が高いほど、人気も高くなり、忙しくなります。
そんな中で、レースに向けて集中力も高めていかなければならない。
いろんな意味で体力が必要ですね。
そうやって、レースウィーク中は、
メディアから、どんどん情報が出てきますからね~
もしかして・・・
そうなんです!
つまりライダー達だけでなく、
私達も、レースウィーク中は、情報チェックに忙しいんです。
FPから今週の調子をチェックし、
レース結果を予想し、
レース終了後は、
レースの結果が良かったときも悪かったときも、
その理由を知りたくなりますから、
ライダー達のコメントを追いかけ続けることになります。
ん~、楽しい!
それでは、
Have a nice MotoGP!
~最後に~
お気軽にコメントなどいただけるとうれしいです。
扱ってほしいテーマなどがありましたら、ぜひ、教えて下さい。
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